熟年離婚を考える
熟年離婚の現実
「熟年離婚」とは、長い結婚生活の末にする離婚のことをいいます。
一言「長い」といってもイメージする長さはといえますが、一般的には20年以上とされています。
「熟年」という言葉から「熟年者の離婚」というとらえ方をする人もいますが、結婚が55歳で結婚して65歳で離婚した場合などのように、結婚生活が短い場合は熟年離婚とは呼びません。
長年かけて不満が「熟成」したとでもいいましょうか。
籍が入っているだけで長年別居していた中高年夫婦の離婚は、熟年離婚ではといえます。
子供の養育を終えた後に離婚することという考え方もあります。
子供の親権は20歳未満の未婚の子についてあるものですから、この場合でも「20年以上」という期間は変わらないといえます。
同義語として、「老いらく離婚」「たそがれ離婚」という言葉もかつて使われていましたが、2005年10月のドラマで「熟年離婚」(渡哲也、松坂慶子が夫婦役)とタイトルに使われてから、この熟年離婚が流行語にもなり、一般的に使われる言葉となりました。
長年にわたり、家を守り、子を育て、舅・姑を世話し、夫に付き従う人生。
社会進出はむしろ当然とされる現代の女性に、これができるかを考えてみれば、これをこなさざるを得なかった妻に、長年の抑圧された思いの一つや二つ、あって当たり前じゃいえるでしょう。「熟年離婚に拍車をかける」といわれているのが年金制度の改正です。
婚姻期間中に夫が払った保険料に相当する厚生年金を夫婦で分割できるというものです。
妻への朗報ともいえないでしょう。誰も、熟年離婚をめざして長年の結婚生活続けてきたわけではないはずだから。
妻の心、夫の心。積年の思いがものと思います。